『第1話』マイホーム建て替えます

家族の紹介です。

私、ツバキ。アラフィフ会社員。
好きなモノは、あんこ（粒あん）とSuicaのペンギン。
子供の頃から肉類が苦手。
が、それを克服！
2020年ついに、KFC（ケンタッキー・フライド・チキン）デビューを果たす!!(=ﾟωﾟ)ﾉ

夫、ネリオ。ツバキより２つ年上。単身赴任中。ストイックな糖質制限で、ここ半年間で46キロのダイエットに成功。着々と、低糖質スイーツ作りの腕を上げている。ツバキの良き理解者。

長男、サクタ。20代。素直で優しい。保守的であまり冒険を好まない慎重派。ネリオに似て、手先が器用。親子間での会話は多く、関係は非常に良好。

実母、ツツコ。80代。普段は穏やかで優しいが、芯は強い。今でこそ足腰は弱ってきているものの、いつも家族のことをあれこれと気に掛けてくれる。

いつもお互いを思いやることのできる仲良し家族です。

運命の日

『2019年2月18日』

当時、私たちは同じ敷地内に立っている2軒の家屋に、ツツコは一人で、私とネリオ、サクタは3人でそれぞれ暮らしていました。
築50年と51年（一部、築59年）の家です。

どちらの家も老朽化が激しく、あちらこちらで修繕が必要となり、直しても直しても、次々発生する様々な問題に頭を悩まされていました。
いくら修理をしても、『耐震性が低い』という致命的な欠点を何とかしなければ、安心して長く暮らしていくことはできないと感じていました。

私たちは、南海トラフ地震が発生した場合、甚大な被害を受けると推測されている地域に住んでいます。
大地震発生の切迫性の高まりは、なによりも恐怖でした。

よく家族で、『大地震がきたら、この家、確実につぶれるよね～』と冗談を言って笑っていましたが、災害のニュースを耳にするたび、『笑っている場合じゃない、いずれ何とかしなければ．．．』と焦燥感に駆られていたことを覚えています。

この日は、単身赴任先から戻ってきたネリオと仕事帰りに待ち合わせをして、家路につきました。

👩ツバキ：うちもツツコの家もあちこち傷んできて、修理も大変だから、建て替えるっていうのはどうかな～

👨ネリオ：いいんじゃない。

👩ツバキ：ちょっといろいろ調べてみようか？

👨ネリオ：そうだね～、そうしよう。

『いずれ』からようやく実現化への一歩が踏み出せた瞬間です。

もっと早く話し合ってたらよかったんじゃないの？と思われるかもしれませんが、何年か前にも話は持ち上がったんです。
持ち上がったんですが、その時はそこから進展しませんでした。

今思えば、機が熟していなかったからだと思います。

あの時もし、無理矢理話を進めていたとしても、きっとどこかでつまづいて、挫折して、ゴールまでたどり着くことができなかったのではないかと思います。

ちなみに、なぜこの日にちを鮮明に覚えているかというと、亡くなった父の誕生日だったからです。
父が後押ししてくれていたのかもしれませんね。