『第4話』家づくりのテーマ

家づくり

第4話

テーマ決めました(^^♪

家の建て替えを決めた、あの運命の日から、2か月ほど経ちました。
私は相変わらず住宅関連書籍を読み漁り、大事そうなことはノートにメモる、といった情報収集を続けていました。
それまで住宅に関してあまり興味や関心がなく、何の知識も持ち合わせていなかったので、このままでは・・・

≪どうせあいつら何もわかってないからバレないだろうと、手抜き工事をされて欠陥住宅に住む羽目になったり、カモにされて全く使わない高価な設備をいつの間にか設置されてしまい、法外な費用を請求される・・・≫

こんなことになっちゃうかも~ Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
と思い、必死でいろいろ調べていました。(笑)

家づくりは、楽しいことでもありますが、結構大変です。
こだわりだしたら、キリがありません。
家族みんなが、勝手気ままに自分の要望を貫き通そうとしたら、いつまでたってもまとまりません。

そこで、目的を見失ったり、ブレたりしないように、わが家の家づくりのテーマを考えました。
『安心、安全、みんなが仲良く暮らせる家』
一番大切なものは命です。これ以上大切なものはありません。
その大切な命を守るために、災害に強い家をつくる。
そして、その家でみんなが安全に安心して暮らせるようにする。
そんな思いを込めました。

この頃は、とにかく安心して暮らせる家に住みたい、という一心でしたので、他のテーマは全く浮かんできませんでした。(笑)

このテーマのお陰で、後々いろいろな状況下で助けられました。
注文住宅は自由度が高いですが、何から何まで自分たちで選択することになるので、当然、何を選んだらいいのか迷う場面もたくさんありました。
そんな時でも、このブレない軸があったので、家族間で意見が対立してもめるとか、夫婦で大喧嘩するといったことは一切ありませんでした。
実際、家族の意向がまとまらず、もめごとに発展してしまうといったケースも少なくないようですので、最初に、これからどんな家をつくりたいのか、家族みんなで話し合って決めておくということは重要です。

行ってみました

ある住宅建築の雑誌を読んでいると、建築会社の選び方のノウハウと共に、ハウスメーカーや全国の優良工務店等全322社が紹介されていました。
私の住んでいる地域では、過去に県内注文住宅着工数No.1 になった実績のあるC社が紹介されていました。会社の特徴には、私たちが最も気にしている耐震性能についての記載があり、”全棟『耐震等級3(最も高いレベル))』相当”、となっていたため、なんとなく良さそうだな~と思い資料請求をしました。
そして届いた資料に一通り目を通してから、単身赴任のネリオが帰ってくるタイミングに合わせて、ネリオ、サクタ、ツバキの3人でC社へ行ってみることにしました。

車を所有していないため、電車を2回乗り換え、一時間に1本のバスに乗って現地へ向かいました。
詳細はすっかり忘れましたが、たしか最初にアンケート用紙のようなものを渡され、どんな目的で、どんな家を建てたいか等を記入したと思います。
当時私たちは、同じ敷地内に建っている2軒の家に、母ツツコは一人で、私は夫のネリオと息子のサクタと3人で、別々に暮らしていました。
※なぜ分かれて暮らしているの?と疑問に思われた方は、第3話をご覧下さい。
建て替えにあたり、現状の2軒を、また2軒にする必要はなかったので、全員が一緒に住める二世帯住宅を建てることにしました。

二世帯住宅には次のタイプがありますが
・完全同居型二世帯住宅(完全共有):寝室以外のすべてを共有する
・完全分離型二世帯住宅(完全分離):玄関から完全に分ける
・一部共有型二世帯住宅(部分共有):一部だけ共有する

私たちはこれまで別々の家で暮らしていたので、いきなり同居は、お互いに気を遣って息苦しくなるだろうという理由で、完全分離型二世帯住宅を希望しました。

わが家のプランを作成してもらうことになり、担当者のSさんからいろいろと質問を受けました。

Sさん:こんな家にしたいというご要望は?
ネ・ツ(ネリオ・ツバキの略):耐震性能の高い家を希望します。
Sさん:ここだけはこうしたい、というこだわりはありますか?
ネ・ツ:耐震性能の高い家がいいです。
Sさん:外観は、こんな雰囲気でといったご希望は?
ネ・ツ:特にこだわりはありません。シンプルでいいです。
Sさん:間取りのご希望は?
ネ・ツ:特にこだわりはありません。
Sさん:親世帯の方はどんな風に?
ネ・ツ:特にこだわりはありません。


たしか、こんなやり取りだった気がします。
初回はほぼ、『耐震性さえしっかり押さえておいてくれれば、どんなんでもいいよ』みたいな受け答えで、Sさんはかなり拍子抜けしていたかもしれません。(笑)

ツバキのつぶやき
家づくりのテーマは、家を建てるまでの指標となってくれましたが、実は建ったあと、新居に引越してからもずっと、このテーマの存在に大いに助けられています。
住み始めてみると、どうしても、『あ~、ここはもう少しこうしたらよかったな~』と感じることがあります。
そんな時、うちのテーマは 『安心、安全、みんなが仲良く暮らせる家』、それ以外のところは、あんまりこだわってないから仕方がない、で済ませることができます。
もう少し収納スペースが広かったらな~と思っても、うちのテーマは『安心・安全、みんが・・・・』、もう少し玄関スペースにゆとりがあったらな~と思っても、うちのテーマは『安心・安全、みんなが・・・・・』
新居で見つけた残念な点は、すべてこの手法で諦めるようにしています。(笑)



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