『第41話』2年点検

壁紙

第41話

懐かしい家

以前私たち家族は、築50年以上の耐震性、安全面共に大変難のある家に住んでいました。

大雨が降ると聞けば、屋根の雨漏りを心配し、
台風が来ると聞けば、窓や家屋の破損が気掛かり…

使い勝手の悪い間取り、すき間風や湿気、虫問題…
和式トイレのタンクは限界寸前。
その他もろもろ…

このままでは、安心して長く暮らしていけないと思い、2019年2月に家の建て替えを決意しました。
私の実母が住んでいるすぐ隣の家もやはり築50年で、家の状態は同じようなもの。
二軒の古びた家を取り壊して、一軒の二世帯住宅へ建て替えることになりました。

単身赴任の夫ネリオが帰ってくるタイミングに合わせて、新居の打ち合わせやショールームの見学。
家の片付け。
仮住まい探し。

やらなければならない事が山積で、毎日、毎日、朝から晩までバタバタ、バタバタ。

いろんなことがあったけど、無事2020年7月に新居が完成‼

あっという間

早いもので、新居へ引っ越してから2年という月日が経とうとしています。

建築会社から2年点検のお知らせハガキが届きました。
前回の点検の際に、「2年点検では壁紙の修繕をする」と聞いていたので、それなりに時間がかかるだろうと予想していました。

幸い、これといったトラブルもなく、2年間平穏に過ごすことができていたので、その他は特に大丈夫かなと。
深刻な問題はなかったのですが、点検時にメンテナンス担当者へ、ひとつだけ尋ねてみようと思っていたことはありました。

プロの仕事

点検日、いつものメンテナンス担当者Kさんと壁紙修繕職人がわが家に到着しました。

修繕職人は、モクモクと作業に取り掛かりました。
鮮やかな手さばきで、天井の壁紙を切り貼り。
そのスピーディーで確実な仕事ぶりに、さすがプロだなあ~と感心して見入ってしまいました。

私なんて、ちょっと上を向いて作業をすると、首と腕が痛くなってくるっていうのに。(笑)

一方、Kさんは、冷静な表情で、家の中のあらゆる場所を、淡々とチェックしていく…

「ここ汚れてるな」とか、「この部屋散らかってるな」って思われてるんじゃないかとドキドキ。

:;(∩´﹏`∩);:

原因は…?

点検が終わり、Kさんから全体の作業報告を受けました。
私は、このタイミングを逃してはならないと思い、恐る恐るKさんに向かって尋ねました。

「あの~、網戸を動かすと、キィーっていう音がするんですが…」

彼は、いつものように冷静な表情で、穏やかに答えてくれました。

「まず、きれいに掃除をしてみて下さい。」
「それでもダメなら、潤滑剤なんかを試してみて下さい。」

(;一_一)

(;一_一)

(;一_一)

しまった‼

全然、掃除してなかった…(笑)

そういうことだったのか…
恥ずかしいやら、情けないやら…

それ以来、こまめに掃除をするようになったのは言うまでもありません。(笑)

ツバキのつぶやき

みんなで頑張って建てた新居。
家族みんなが安心して笑顔で暮らせるわが家。
もっと手をかけてあげなくてはいけなかったなと、反省しました。

次の点検は3年後。
その時まで、何事もなく楽しく過ごせますように…

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